患者さまの心身の回復をお手伝いをさせて頂きます
私は東京で2年間研修後、平成6年から岩手県、ことに花巻地域で精神科臨床に携わってきました。
この20年間、精神科医療は着実に進歩し、これに伴い医療現場における様々な変化や進化を感じます。
例えば、精神疾患の啓発活動による早期発見、心療内科の普及や精神科の低敷居化による早期治療、向精神薬(心療内科、精神科で処方する薬全般のこと)の開発による症状の軽症化などが挙げられます。
とくに向精神薬の進歩はめざましく、抗うつ薬や抗精神病薬は副作用が減り、これまで存在しなかった認知症や発達障害(ADHD)の薬も開発されました。また、飲酒欲求を抑えるアルコール症薬も出現しました。
心療内科や精神科には完全な治療薬や特効薬はありませんが、これらの薬を適切に使用することで様々な症状を緩和、短縮化させ自己治癒力を高めることができます。生活面の助言や補助的な薬物療法にて患者さまの心身の健康回復のお手伝いをできればと切に思います。
院長 牧野賢二